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ピル

Control Pills

ピル|WELL Ladies Clinic(ウェルレディースクリニック)|大塚駅の産科・婦人科・漢方内科

01. ピルの安全性と注意点

ピルの安全性

ピルの安全性

現在処方されている低用量ピルは、以前の高用量ピルと比較して副作用が少なく、多くの女性が安全に服用できます。正しく服用すれば避妊効果は99%以上と高く、月経困難症や月経不順の改善、PMS(月経前症候群)の軽減など様々な効果があります。

服用可能年齢

低用量ピルは、初経が始まった年齢(初経を迎えた小学生でも医学的には可能)から閉経までの女性が服用できます。ただし、年齢制限に関して以下の点にご注意ください。

  • 16歳未満の方:保護者の同伴が必要です
  • 16~18歳の方:保護者の同意が必要です  一人での受診可能です
  • 心配事がある場合:診療終了後、詳細説明資料(PDF)をお送りしますので、お申し付けください

初診と検査内容

<初診時の流れ>

  • 問診:現在の健康状態、既往歴、家族歴、月経の状態などの確認
  • 血圧測定:高血圧の有無の確認
  • 体重測定:BMIの確認
  • 必要に応じた血液検査:肝機能、血液凝固能、血糖値など
  • 子宮頸がん検診:必要に応じて実施

定期検診について

ピルを服用している方は、以下の定期検診をお勧めします。

  • 服用開始後1~3ヶ月:副作用や体調変化の確認
  • その後6ヶ月~1年ごと:血圧測定、体重測定
  • 年1回:子宮頸がん検診
  • 必要に応じた血液検査:肝機能、血糖値、D-dimerなど

主な副作用

ほとんどの副作用は、服用を続けるうちに軽減または消失することが多いですが、気になる症状がある場合は医師に相談してください。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 不正出血(特に服用開始時)
  • 乳房の張り
  • むくみ
  • 体重増加
  • 気分の変化

副作用の多くは、服用を続けるにつれて自然と軽くなったり消えたりします。しかし、心配な症状があれば、遠慮なくスタッフにお伝えください。

服用できない方

次のような状態がある方は、安全上の理由から低用量ピルをお使いいただくことができません。ご不明な点は医師にご相談ください。

  • 血栓症の既往歴がある方
  • 乳がん、子宮体がんの既往歴がある方
  • 重度の肝機能障害がある方
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある方
  • 35歳以上の喫煙者
  • コントロール不良の高血圧の方

注意が必要な方

次のような状態がある方は、ご使用前に必ず医師にご相談ください。

  • 片頭痛(特に前兆を伴うもの)がある方
  • 糖尿病の方
  • 心臓や血管の病気がある方
  • 35歳以上の方
  • 授乳中の方(産後6ヶ月以内)

02. 月経前症候群(PMS)・
月経前不快気分障害(PMDD)

月経の始まる3〜10日前から精神面や体に症状が現れ、月経が始まると良くなります。
月経が3ヶ月以上ない場合や、周期が大きく乱れている場合も早めにご相談ください。

主な症状
  • 身体症状:腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、乳房の張り
  • 精神神経症状:イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力低下
原因

はっきりとしたメカニズムはわかっておりませんが、エストロゲンとプロゲステロンの分泌異常が原因とも言われています。それによってセロトニンというホルモンの分泌を抑えられ、PMDD(イライラや抑うつなどの症状)を引き起こすとも言われています。

治療方法
  • 低用量ピルでのホルモンバランス調整
  • 鎮痛薬(カロナールやロキソニンなど)の内服
  • 精神症状に対する薬物療法漢方薬による体質改善
  • 鍼灸・マッサージ
当クリニックからのアドバイス

ピルの服用は自己判断せず、必ず医師の処方を受けてください。また、服用中に気になる症状がある場合や、服用方法について不明点がある場合は、遠慮なくご相談ください。
当クリニックでは保険適用の低容量ピルは処方箋をお渡しするため、全てのお薬が選択可能です。

03. 月経困難症

月経困難症とは

月経時に現れる強い下腹部痛や腰痛、また吐き気、頭痛、疲労感などが、通常の生活や仕事に支障をきたすほど重い状態になる方もいます。

機能性月経困難症

時期

初経後3年以内が多い

原因

プロスタグランジンの過剰分泌による子宮の過剰収縮や、子宮頸管(子宮の入り口)が狭いことが主な原因と言われています

主な症状
  • 月経時の痛み
  • 腰痛、背中の痛み
  • 頭痛、めまい
  • 吐き気、嘔吐
  • 下痢
  • 全身倦怠感
  • 下腹部の鈍痛や激痛
治療方法
  • 鎮痛剤:カロナールや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • 低用量ピル:排卵を抑制し症状を軽減
  • 漢方薬:体質に合わせた処方
  • 鍼灸、マッサージ:症状の緩和に効果的な場合があります
特記事項

年齢や妊娠・出産によって症状が軽くなる場合もありますが、将来子宮内膜症などの発症により、「器質性月経困難症」に移行する可能性があります

器質性月経困難症

時期

20代後半から30代に多い

原因

子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的な疾患が原因

主な症状
  • 下腹部の鈍痛や激痛
  • 腰痛、背中の痛み
  • 頭痛、めまい
  • 吐き気、嘔吐
  • 下痢
  • 全身倦怠感
治療法
  • 鎮痛剤:カロナールや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • 低用量ピル:排卵を抑制し症状を軽減
  • 漢方薬:体質に合わせた処方
  • 器質的疾患の治療:子宮内膜症や子宮筋腫などの治療
  • 鍼灸、マッサージ:症状の緩和に効果的な場合があります
特記事項

年齢とともに症状が悪化する傾向があります

当クリニックからのアドバイス

月経痛は我慢するものではありません。日常生活に支障をきたすような痛みがある場合は、ぜひご相談ください。適切な治療で症状を軽減することができます。

04. 月経不順

月経不順とは、月経の周期や出血量が一定でない状態を指します。正常な月経周期は21~38日とされていますが、これよりも短かったり長かったり、あるいは不規則である場合を月経不順と呼びます。

主な原因
  • ホルモンバランスの乱れ:更年期、ストレスや環境変化、睡眠不足など
  • 体重の急激な変化:極端なダイエットや急激な体重増加
  • 激しい運動:過度のトレーニングによる影響
  • ポリープや子宮筋腫:子宮内の良性腫瘍
  • 多胞性卵巣症候群(PCOS):卵巣機能の異常
  • 甲状腺機能障害など:甲状腺ホルモンなどの過剰または不足
治療方法
  • ホルモン療法:低用量ピルなどの服用
  • 生活習慣の改善:規則正しい生活、適度な運動、バランスの良い食事
  • 漢方薬:体質や症状に合わせた処方
  • 原因疾患の治療:基礎疾患がある場合はその治療
  • 鍼灸、マッサージ:症状の緩和に効果的な場合があります
当クリニックからのアドバイス

妊娠希望の方は排卵日などがわかりにくくなる方もいます。さらに、3ヶ月前後月経が来ない、あるいは月経周期が極端に乱れる場合は早めにご相談ください

05. 月経移動について(自費診療)

月経のタイミングを特別な行事や旅行に合わせて調整したいというご希望も多くあります。ピルの正しい使用により、月経の開始日を調整することができます。ご予定が決まりましたら、お早めにご相談ください。

06. 避妊について(自費診療)

ホルモン避妊法

低用量ピル

  • 有効率:99%以上(正しく服用した場合)
  • 毎日同じ時間に服用することが重要
  • 月経困難症や月経不順の改善効果もある
  • 定期的な処方・検査が必要となります
  • 院内にて処方させていただきます

ミレーナ挿入(挿入 60,000円、抜去 8,000円)

  • 有効率 99.8%
  • 1度挿入したら定期検診のみ(避妊効果の持続時間は約5年間)
  • 子宮内にT字型の小さな器具(約3cm)を挿入し、器具から放出されるホルモンの働きにより精子の侵入を防いだり子宮内膜が薄い状態になることで妊娠を防ぎます。

避妊法選択のポイント

  • 年齢や健康状態
  • 将来的な妊娠希望の有無
  • パートナーとの関係
  • 生活スタイル
  • 副作用のリスク

当クリニックからのアドバイス

避妊法はライフスタイルや健康状態に合わせて選ぶことが大切です。IUDや避妊具による方法もありますので、ご自身に最適な避妊法について、お気軽にご相談ください。

07. 緊急避妊[アフターピル](自費診療)

  • オンライン処方も可能です(準備中)
  • アフターピル(自費)

アフターピルとは

予定外の性交渉や避妊の失敗後に用いる避妊方法です。計画していない妊娠を予防するための「緊急用」対策であり、日常的な避妊法の代替として定期的に使うものではありません。

種類と効果

レボノルゲストレル製剤
  • 性交後72時間以内の服用で有効
  • 早く服用するほど効果が高い
  • 妊娠阻止率:95%(24時間以内)85%(72時間)

服用の流れ

  • 受診:可能な限り早く受診(72時間以内)
  • 問診・診察:問診と必要に応じた診察
  • 処方・服用:院内処方となりますので、お渡し次第、服用してください
  • フォローアップ:約3週後に再診

副作用

  • 吐き気・嘔吐
  • 頭痛
  • めまい
  • 疲労感
  • 不正出血
  • 次回月経の遅れや早まり

注意点

  • 緊急避妊薬は100%妊娠を防げるわけではありません
  • 性感染症の予防効果はありません
  • 服用後に月経が来ない場合は妊娠検査が必要です
  • 継続的な避妊法として使用すべきではありません

当クリニックからのアドバイス

緊急避妊が必要な場合は、できるだけ早く受診してください。当クリニックでは、プライバシーに配慮した環境で対応いたします。また、今後の避妊についてもあわせてご相談いただけます。

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