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中・高校生の夏休み健康管理|HPVワクチン接種と検診について

中・高校生の夏休み健康管理|HPVワクチン接種と検診について|WELL Ladies Clinic(ウェルレディースクリニック)|大塚駅の産科・婦人科・漢方内科

目次

中・高校生の夏休み健康チェック|HPVワクチン接種のご案内

【豊島区公式情報に基づく正確な内容】
この文書は豊島区の公式HPVワクチン接種情報に基づいて作成されています。

中・高校生の保護者の皆さまへ

現在高校1年生のお子さまも、HPVワクチンを無料で接種できることをご存知ですか?

HPVワクチンとは 子宮頸がんを予防するワクチンです。日本では毎年約1万1千人の女性が子宮頸がんになり、約2,900人の方が亡くなっています。

高校1年生までが定期接種の対象ですが、キャッチアップ接種の条件を満たす方は高校2年生以降も公費接種が可能です 十分な予防効果が期待できます。夏休み中なら学校を休まずに接種できて安心です。

実際の体験談 「娘はワクチンを接種していたおかげで、子宮がんになりやすい型での感染を避けることができました。接種していて本当に良かったです。」(高校3年生の娘を持つお母さま)

夏休みだからできること

  • 時間に余裕を持って受診できる
  • 親子でゆっくり話し合える
  • 新学期を安心して迎えられる

当クリニックでは: 23区内にお住まいの小学6年生から高校1年生までのお子様は定期接種で、条件を満たす高校2年生以降のお子さまはキャッチアップ接種で公費での接種が可能です。ご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

関連ページ:
思春期外来について
HPVワクチン接種について詳しく


より詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。


HPVワクチンについて詳しく

【重要】高校1年生の方へ

高校1年生が定期接種で公費接種できる最後の学年ですが、キャッチアップ接種の条件を満たす方は高校2年生以降も公費接種が可能です。夏休み中に接種を開始することをお勧めします。

対象者について

定期接種対象:23区内にお住まいの小学6年生~高校1年生相当の女性
キャッチアップ接種対象:条件を満たす高校2年生以降の女性も公費接種可能

接種回数・スケジュール

基本:3回接種(0、2、6ヶ月後)筋肉注射
2回で完了できる方:1回目の接種を小学校6年生の年度から15歳の誕生日の前日までに受け、その後5ヶ月以上あけて2回目を接種した方

キャッチアップ接種について

最新情報(2025年2月厚生労働省改訂版準拠)対象者

  • 平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性
  • 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方

接種期間の延長

  • 2025年3月末までに1回目を接種した方は、2026年3月末まで公費接種可能
  • 接種は合計3回で6か月かかりますが、最短4か月で完了することもできます

HPVワクチン接種スケジュール

標準スケジュール(6か月で完了)

  • 1回目:今日(0か月)
  • 2回目:2か月後
  • 3回目:6か月後

最短スケジュール(4か月で完了)

  • 1回目:今日(0か月)
  • 2回目:1か月後
  • 3回目:4か月後

注意

  • 最短スケジュールは医師の判断により決定
  • 標準スケジュールの方が免疫効果は安定的
  • 急ぐ理由(海外渡航など)がある場合はご相談ください

HPVワクチンの基本

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、将来お子さまが子宮頸がんなどの深刻な病気にかからないよう予防するワクチンです。HPVワクチンについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。

当クリニックで使用しているシルガード9®(9価ワクチン)は、子宮頸がんの原因の80~90%をカバーすることができます。

夏休み中なら、接種後の体調管理もしやすく、学校生活に影響を与える心配もありません。

安全性について

世界各国での接種実績をご紹介します

  • オーストラリア:約80%の女性が接種
  • イギリス:約85%の女性が接種
  • カナダ:約84%の女性が接種

多くの国で長年使用されており、現在も推奨されています。接種後によくある症状は、注射部位の痛みや腫れ、軽度の発熱などで、数日で改善します。


なぜHPVワクチンが重要なのか

HPV感染は決して珍しいものではなく、性的接触のある女性の約80%が一生のうちに一度は感染するといわれています。

子宮頸がんの現実(豊島区公式データ)

  • 日本では毎年約1万1千人の女性が新たに子宮頸がんと診断されています
  • そのうち約2,900人の方が亡くなっています(2018年現在)
  • 20-30代の若いお母さん世代でも発症することがあります

その他の病気も予防できます

  • 外陰がん、腟がん、肛門がん
  • 尖圭コンジローマ(治療が必要ないぼ)

ワクチン接種で、お子さまを守ることができます。


実際に接種を受けた方の詳しい体験談

高校3年生の娘を持つお母さまより

娘は高校3年生になって、彼氏ができた事もありHPVの検査を受けたところ、感染していることがわかりました。検査を受けて本当によかったと思います。

先生や看護師の方が娘にもわかりやすく丁寧に説明してくださり、『ワクチンを接種していたので、がんになりやすい危険な型には感染していませんよ』と教えていただきました。また、今後自然治癒が見込まれることも合わせて説明して頂き『これからは経過観察をしながら、娘さんの健康を一緒に守っていきましょう』と感染後の対応なども丁寧に教えて頂きました。今回ワクチンの効果を実感でき、ワクチン接種をしていて本当によかったです。

この機会に、娘も自分の健康について意識を向けるようになりました。『やはり、自分の体は自分で守ることが大切な事だね』と言っています。

今回のことで、継続的に検査を受けることの大切さも改めて実感しました。ワクチンを接種していても定期的なチェックは必要だということを、親子で学ぶことができました。

同じように迷っている保護者の方がいらしたら、『早めのワクチン接種と、継続的な健康チェックが大切』とお伝えしたいです。


接種を迷われている方へ

ワクチン接種は個人の選択です。しかし、お子さまの将来の健康を考えると、今後のリスクを減らしておく方が安心です。迷われているのであれば、一度ご相談ください。


お子さまとの話し合いについて

中学生・高校生のお子さまへの説明が難しい場合は、クリニックにてスタッフが年齢に応じて丁寧に説明いたします。「将来の自分を守るため」ということを、お子さま自身が理解できるようサポートいたします。

また、保護者の皆さまにもHPVワクチンの意義や効果について十分にご理解いただくことが重要です。親子で一緒に学び、納得した上で接種を検討していただけるよう、ご不明な点やご心配なことがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。お母さまとお子さま双方が安心して接種を受けられるよう、丁寧にサポートいたします。


当クリニックでの夏休み中の対応について

夏休み期間中は、保護者の方とお子さまが安心して受診いただけるよう、以下の対応をしています

高校1年生の方へ – 接種スケジュールについて

3回接種を完了するには遅くとも9月までに1回目の接種を開始する必要があります。お早めにご相談ください。

接種の流れ

  1. WEB予約『HPVワクチン』で予約(受診希望日3日前まで)
  2. 予診票準備公費の方は予診票記載、自費の方はWEB問診入力
  3. 保護者同伴16歳未満の方は保護者と来院(同席困難な場合は同意書必要)
  4. 当日問診・筋肉注射(肩が出しやすい洋服推奨)・15~30分の経過観察

HPVワクチン接種

  • 丁寧な説明とご質問への対応:疑問や不安を解消してから接種します
  • 接種後の経過観察:15-30分程度院内でお子さまの様子を見守ります
  • 夏休み中の接種メリット:学校を休む必要がなく、体調管理もしやすい環境です

アフターケア

接種後に気になることがあれば、いつでもご相談ください。お子さまの健康を長期的にサポートいたします。

保護者の同伴なしで接種を希望する場合

  • 13歳~15歳の方:予診票の「13~15歳で保護者が同伴しない場合」欄に必要事項を記入(旧様式の予診票をお持ちの方は別途同意書が必要)
  • 16歳以上の方:予診票に自署することで接種可能

よくあるご質問

Q1. HPVワクチンは本当に安全ですか?

A. はい、安全性は十分に確認されています。世界保健機関(WHO)をはじめ、各国の保健当局が安全性を認めており、現在世界100カ国以上で定期接種として実施されています。

Q2. 接種後に体調が悪くなったらどうすればいいですか?

A. 接種後は15-30分院内で経過観察を行います。帰宅後に発熱や接種部位の痛みがある場合は、通常数日で改善しますが、心配な症状があればいつでもご連絡ください。

Q3. 3回すべて接種しないと効果がないのでしょうか?

A. 最大の効果を得るためには3回の接種が推奨されますが、1回や2回でも一定の効果は期待できます。ただし、長期間の免疫を獲得するためには、決められたスケジュールでの完了をお勧めします。

Q4. 性的接触があった後でも効果はありますか?

A. はい、効果があります。すべてのHPV型に同時に感染することは稀なため、まだ感染していない型に対しては予防効果が期待できます。

Q5. 接種したら子宮頸がん検診は不要ですか?

A. いいえ、検診は引き続き必要です。ワクチンは子宮頸がんの原因の80~90%をカバーしますが、100%ではありません。20歳になったら定期的な子宮頸がん検診を受けることで、より確実にお子さまの健康を守ることができます。

Q6. 高校2年生になってからでも接種できますか?

A. はい、接種できます。高校2年生以降は基本的に自費での接種となりますが、キャッチアップ接種の条件を満たす方は2026年3月31日まで公費での接種が可能です。

Q7. アレルギー体質ですが接種できますか?

A. アレルギーの種類や程度によって判断が必要です。事前に詳しくお話を伺い、必要に応じてアレルギー専門医と連携して安全に接種できるよう配慮いたします。まずはご相談ください。

Q8. 接種当日に注意することはありますか?

A. 当日は入浴は可能ですが、接種部位を強くこすらないようにしてください。激しい運動は避け、十分な睡眠をとるようにしましょう。また、接種後30分程度は院内で様子を見させていただきます。

Q9. なぜ小学6年生から接種するのですか?

A. HPVワクチンは感染前に接種することで最大の効果を発揮します。多くの場合、性的接触は高校生以降に始まるため、それより前の接種が推奨されています。早めの接種により、お子さまの将来をより確実に守ることができます。

ご不明な点やご心配なことがございましたら、お気軽にクリニックまでご相談ください。

副反応について

接種後の主な副反応

9価ワクチンの場合(シルガード®9)

  • 50%以上:注射部位の疼痛
  • 10~50%未満:注射部位の腫脹・紅斑、頭痛
  • 1~10%未満:浮動性めまい、悪心、下痢、注射部位のそう痒感・内出血、発熱、疲労など

重い副反応について

きわめて稀ですが、アナフィラキシー(重いアレルギー反応)などの重篤な副反応が報告されています。発生頻度は数十万から数百万接種に1回程度と非常に低く、万が一健康被害が発生した場合は、予防接種健康被害救済制度による補償があります。


まとめ

夏休みは、お子さまの健康について考える良い機会です。

夏休み中だからこそできること

  • 時間に余裕を持って健康について話し合える
  • 平日の日中に受診でき、学校生活に影響しない
  • 新学期を安心して迎える準備ができる

この夏休みを、お子さまの健康のための時間として活用してみませんか。ご不明な点やご心配なことがございましたら、遠慮なくご相談ください。私たちは保護者の皆さまと一緒に、お子さまの健康を守るお手伝いをさせていただきます。


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土:17:30~19:00
休診日:日曜・月曜・祝日
完全予約制(受付終了は診療時間30分前)

※ご予約時に「HPVワクチン接種」であることをお伝えください

関連ページ

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関連情報・外部リンク

豊島区・東京都の制度について

関連資料


免責事項: この記事は2025年7月31日に公開されました。HPVワクチン接種制度の詳細は変更される場合がありますので、最新情報は豊島区の公式サイトや当クリニックでご確認ください。特にキャッチアップ接種の期限や条件については、豊島区の公式情報を必ずご確認ください。
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